「人の役に立つ仕事がしたい」

そう漠然と考えていた高校時代から、身近な人たちの病気に触れるようになり、自然と医師を志していました。医師になって、たくさんの患者さんに関われば関わるほど、そのやりがいに魅力を感じ、「先生の顔をみるだけで元気になる」と言ってもらえる言葉を支えに今までまっしぐらに診療を行ってきたと思います。

　関西人ではありましたが、循環器内科を専門にすると決めた時、岡山県にある倉敷中央病院で働くことに迷いはありませんでした。日本有数の大病院であり、幅広く、そしてたくさんの知識と技術が身に着けられるだろうと考えたからです。結果的に多数の恩師に恵まれ、一般的な循環器診療だけではなく、総合内科診療、そして今後ますます増えていくと言われている成人先天性心疾患という領域も最先端の中で診療をすることができました。

　心臓カテーテル治療の師が共通であるというご縁もあり、馬場先生よりクリニックを継承させていただくことになりました。「自分がかかりたい、自分の家族にかかってもらいたいクリニック」をコンセプトに地域診療を支えられてきた姿は私が目標とする診療スタイルと同じであり、非常に大きな責任を伴うことではありますが、診療のバトンを引き継がせて頂きました。この城東区という場所でこれからたくさんの出会いがあることを大変楽しみにしております。

病院からクリニックへと診療拠点が変わりますが、いままで出会ったすべての先生方、医療スタッフ、そしてたくさんの患者さんに感謝しながら、日々の診療を真心込めてやっていきたいと思います。クリニックが笑顔であふれるようなそのような場所であることを願っています。どうぞよろしくお願いいたします。